先日、夏休みの家族サービスとして「富士サファリパーク」に行ってきました。お盆休み明けの為か、道中、パーク内ともに目立った混雑も無く、存分に楽しむことができました。そこで、今回は、これから富士サファリパークへ行く人に向け、ジャングルバス(動物の形のバス)に乗るのを前提とした園内を効率よくまわる方法と入園料の割引制度について書いていこうと思います。
富士サファリパークに割引価格で入園する方法
富士サファリパークのホームページを見ると、入園割引券の印刷ページがあります(トップメニューから「お得な情報」、さらに「入園割引券」を選択)。
http://www.fujisafari.co.jp/happy/coupon.html
この割引券を印刷して持っていけば、「おとな(高校生以上)」と「こども(4才~中学生)」は、ひとり当たり500円の割引、「シニア(65才以上)」は700円の割引が受けられます。前日に自宅で印刷すれば間に合うので、簡単ですね。
例)お父さんとお母さん、子供2人の家族なら2,000円の割引
もし、富士サファリパークに行くまでに2週間以上の余裕がある場合は、富士サファリクラブへの会員登録がおすすめです。年会費・入会費ともに無料で、インターネットで申し込みをすると、会員カードが送られてきます。
http://www.fujisafari.co.jp/happy/member.html
このカードを持っていれば、「おとな(高校生以上)」は700円割引、「こども(4才~中学生)」は、600円割引となります。
例)お父さんとお母さん、子供2人の家族なら2,600円の割引
ただし、会員カードの発行までに2週間くらいかかることがあるそうなので、早目に手続きをした方が良さそうです。富士サファリクラブへ入会すると、入園料の割引をはじめ以下の6つの特典があるそうです。
1.会員特別入園料金(おとな700円引き、こども600円引き)
2.お誕生月のお子様は昼の入園料金が無料(誕生月を証明するものが必要)
3.ジャングルバス・ナビゲーションカーのweb予約
4.お得な情報をメールマガジンでお届け
5.会員限定イベントの利用
6.富士山こどもの国の入園料半額
で、僕が富士サファリクラブの存在に気付いたのは、帰ってきてからのこと…。
と、本来ならガッカリするところですが、実は今回もっと強力な「半額チケット(第32回どうぶつの絵コンクール開催記念優待券)」を持っていたのです。
ちなみに、割引券や無料券は、オークションなんかでも手に入ります。
利便性の高い駐車場を確保するために
富士サファリパークの入園受付時間は、季節や混雑が予想される日によって違います。
例えば、8月の開園時間は、7:00、7:30、8:15、8:45、9:00の5パターンがあります。開園時間が通常よりも早く設定されている日は、混雑が予想される日なので、開園時間前には、確実に入園ゲートに到着しているようにしたいところです。僕たち家族が行ったのは9:00開園の日ですが、家を出た時間が遅くなったため、到着は開園20分後の9:20でした。
入園料を支払い料金所を通過すると、そのまま目の前のサファリゾーンへ行くこともできますが、ここは我慢をして駐車場に車をとめます。ジャングルバス(動物の形のバス)のチケットを買うことと、帰りにサファリショップでおみやげを買うことを考えると、上図の斜線エリアがおすすめ。
車をとめたら、すぐにジャングルバスのチケット売り場に行きます。ジャングルバスは、周りが金網で囲まれたバスで、乗車するとサファリゾーン内で動物にエサをあげることができます。金額は1人1,200円(3歳以上)です。
ジャングルバスには、トラ、ライオン、ゾウ、サイなど9台があるそうですが、周るコース、エサをあげる動物(クマ、ライオン、草食動物)はすべて同じです。なお、ジャングルバスが周るコースはマイカーで周るコースと同じです。
ジャングルバスのチケットは券売機で売られており、バスの種類ごとに発車時間が表示されています。チケットの購入には、富士サファリクラブの会員カードか入口料金所でもらえる一般用ポイントカードが必要です。家族の代表者がチケット売り場に並ぶ場合は、ポイントカードを忘れないよう気を付けましょう。バスが回るコースや車内設備は同じでも、ライオンやトラのジャングルバスは子どもに人気があるようです。
僕たちは発車時間が一番早かったコゾウバスのチケット買いましたが、この時点で13時発のバス…。ライオンやトラのジャングルバスチケットは14時過ぎの出発となっていました。連休などの混雑するときには、朝一番にチケット売り場に並ばないと、希望するバスのチケットが買えないことがあるかもしれませんね。あと、券売機は2台しかないので、かなり混雑しています。僕たちはチケットを買うまでに30分くらい並びました。
ジャングルバスにどうしても乗りたい方は、富士サファリクラブへの登録による特典「ジャングルバスのweb予約」により、チケットの予約ができれば良いのですが、その倍率は高そうです。
【公式サイトより引用】
ジャングルバスのweb予約は、一日運行するすべての便のうち、一部の席を予約枠として設定していますので、ご予約できる席数には限りがあります(全体の約1割が予約枠です)。その他9割は、当日券として販売いたしますので、web予約の残数が「0」の場合は、お早めにご来園し、当日券をお買い求めいただければご利用いただけます。
ジャングルバスをWebで予約できた人は、当日、チケット販売機の横にある受付カウンターで券を購入するようです。間違っても、当日券を買う人の列に並ばないようにしましょう。
いろいろと横道にそれましたが、ジャングルバスのチケット購入には、早く並ぶことが重要で、そのためにはチケット売り場との距離(駐車位置)を大きく左右する到着時間が早くあるべきです。せっかく富士サファリパークに行くのなら、余裕をもって早く出発し、早く到着しましょうね。
僕らは夏休みの平日に行き、開園20分後に入園し、近くの駐車場に車をとめ、すぐにチケット売り場に並び(約30分)、13時発のジャングルバスのチケットを購入できました。
ふれあい牧場とふれあいゾーンへ
ジャングルバスのチケットを手に入れたら、搭乗時間になるまではフリー。僕たちは、13時発のバスチケットを購入できたので、それまでは園内(サファリゾーン以外)を歩いて回りました。もしも、朝一番でジャングルバスに乗れたのなら、その後で園内を回りましょう。
まずは、”ふれあい牧場”と呼ばれるエリアへ行きました。近くに乗馬体験やネコの館、ウサギの館なんかもありますが、乗馬500円、ネコの館500円、ウサギの館500円…と別料金。カンガルーの餌は50円なので、かかる料金と動物のレアリティーから考えても、カンガルーとふれあう方が断然おすすめです。
ふれあい牧場では、カンガルーと文字通り“ふれあい”ました。
お腹に赤ちゃんがいるカンガルーもいました。
すごい恰好で寝ているヤツも…。
で、カンガルーを見終わった後、近くに売店でモッフルというものを購入して少し休憩しました。モッフルとは、餅をワッフルメーカーで焼いたようなものです。
今回は、アイスにきなこと黒蜜がかかったものと、アイスに生クリームとチョコレートソースがかかったものの2種類を注文しました。おいしそうでしょ?
モッフルは、新東名「駿河湾沼津SA(上り)」で人気の商品として、以前テレビで放送していたのを見たことがありました。それからずっと僕も妻も食べてみたいなぁと思っていたんです。で、実際に食べてみたら、アレ、なんだ?…意外と普通。思った通りの味。予想を全く超えていかないぞ…。そして、多分もう買わないぞ…。
モッフルのことは忘れ、園内を散策。ミーアキャットを発見。
さらに、ライオンの赤ちゃんを見ました。ライオンの赤ちゃんを抱っこして写真を撮ることもできるようですが、別料金だし、そこまで必要性を感じなかったので止めました。
あとは、アルマジロをなでたり、ハムスターを触ることができる小屋がありました。アルマジロは、急に丸まってしまうことがあるようで、「絶対にお腹の方を触らないように!」と係りの人から説明を受けました。
しばし動物とのふれあいを楽しんだ後は昼食へ。
園内で一番大きなサファリレストランは11時に開店。正午になると混雑するだろうと考え、開いて間もない店内へ。
料理はどれも出来が良く、かつリーズナブル。子ども受けが良さそうなメニューも豊富です。
僕が頼んだのは、見た目が素敵な「富士山カレー」。妻は「夏野菜の冷製パスタバジル風味(写真撮り忘れ)」を注文。子どもたちはなぜか全員カツカレーを注文。しかし、子ども達は半分も食べずにおなか一杯と言い出す始末(モッフルがきいているのか…)。結果、僕が残りのカレーも食べることになりました。が、すべてを食べきることができず、食べ残してお店に“申し訳ない”気持ちと、素直に“苦しい”という気持ちで店を後にしました。
食後の腹ごなしを兼ねたウォーキングをしつつ、ふれあいゾーンへ突入。カバやヒョウ、ワオキツネザルなどを見ることができます。
リスザルがいるところでは、金網越しに餌をやることができます。餌は今度も50円でした。
他にもカピバラやモルモットなどを触ることもできました。
ふれあいゾーンからジャングルバスの乗り場の方へ戻る途中にイヌの館なるものも発見。こちらもやっぱり500円の別料金がかかるのでスルー。僕も子どもたちも、犬や猫、ウサギはカインズホームで日常的に見ているので、お金を払ってまで見たいとは思いませんでした。
ジャングルバス乗り場へは早めに行く
ジャングルバスのチケットは、乗り物の種類と時間は指定されていますが、乗る座席までは指定されていません。なので、時間ギリギリに到着すると、家族が分かれて座らなくてはならない状況になるかもしれません。少なくとも10分以上は前についていた方が良いでしょう。
もし、ジャングルバスの乗車までに、時間に余裕があるようなら、近くにあるサファリショップで帰りに買うお土産を見ておくのも良いでしょう。
ジャングルバスは、バスの前に向かって、右向きと左向きの席があり、どちらも外側を向いているため、自分の後ろ側は見づらいです。他の人もいるし…。ただ、クマ、ライオン、草食動物へエサをやるときには、かなりの至近距離で動物を見ることができますよ。
ライオンの迫力はスゴイ!奥側にオスライオンがいました(写真にはうまく入ってないけど)。
ジャングルバスに乗った後はマイカーで!
ジャングルバスの後、園内で見ていない場所があればそちらへどうぞ。僕たちは、園内を十分に回った後だったので、サファリショップでお土産を買うことにしました。
お土産を買ったら、今度はマイカーに乗ってサファリゾーンへ。
動物が飛び出してくることもあるので、ゆっくり走ります。マイカーは、ジャングルバスと違って、好きな方向を好きなだけ見ることができるのが良いですね。
なお、サファリゾーンでは、動物が車に接触してきた場合でも一切保障はありませんので注意しながら運転しましょう。車が大事なら、サファリバスにだけ乗って、マイカーは使わないってのもアリです。
サファリゾーンを抜けると第2駐車場へ到着。第2駐車場からは、園内に歩いていくことはできますが、マイカーでサファリゾーンに直接戻ることはできません。
もし、もう一度サファリゾーンへ行きたいようなら、第2駐車場から一旦園外へ出て、再度サファリパークの料金所を通って入園することができます。その時、入園時のレシートが必要になりますので、大切に保管しておきましょう。
僕たちはというと、サファリゾーンを抜けて第2駐車場の方へ向かい、そのまま園外へ出て帰宅しました。
実は大変だったんです…
今回、僕たちが富士サファリパークに行った日は曇りでした。比較的涼しく過ごしやすい中で、ゆっくりと動物を見ることができ、本当に良かったです。
しかし、ジャングルバスに乗ってからしばらくしたら、あたりは急に暗くなり、強い風と横殴りの雨、そして空気が震えるほどの雷鳴が聞こえてきました。バスの運転手さんが言うには、天候の急変はよくあることだそうです。しかも、こういった天気の時には、チーターなどの雨(温度変化)に弱い動物は、飼育小屋の方に戻すとのこと。今回、僕たちは何とか見ることができました。
ジャングルバスは、動物にエサを与えることができるよう、周りはすべて金網のため、雨も風も、ものすごい勢いで車中を通り抜けていきます。この時点で膝から下は、全員びしょ濡れの状態。子どもたちは、寒さで震えだし、とても動物どころではなくなりました。
そんな状況に何とか耐え、しばらくしたらジャングルバスがサファリゾーンを抜けて停車しました。しかし、その場所からサファリショップまでの数十メートル、猛ダッシュをしたにもかかわらず、髪の毛もTシャツも全部びしょ濡れの状態になりました。
やっとの思いで辿り着いたサファリショップでは、店内にいる他の人に白い目で見られ、「今外に出るとああいうふうになっちゃうよ」とか、ひそひそ話をされる始末。聞こえてるっつうの…。外に出たくて出た訳じゃないし…。それに、あんな雨じゃ防ぎようがないじゃん…。まぁ、いろいろと思うところはありましたよ。
店内で待機している中、子どもがあまりに寒がるので、店の軒下で上着を脱がせて絞ったら、かなりの水が出てきました。こりゃ寒いわな。
できれば、早く車に戻って服を脱がせたいところでしたが、サファリショップの店内では、「雷が近いので外に出ないように」とのアナウンス。そうこうしているうちに停電発生。そして、復旧。と、3回くらい同じことを繰り返し、ようやく雨が上がりました。
まさか、このクソ暑い夏に、寒くてたまらない思いをするとは、自分も子どもたちも、まったく考えていませんでした。山の方の天気は変わりやすいようなので、着替えやタオルは持って行った方がいいと思いました。
幸い、僕の車には子どもが寝た時に使うための毛布を常備しているので、車に戻って子どものシャツを脱がせ、毛布を体に巻き、エアコンを暖房全開にしました。もし、毛布が無かったら間違いなく風邪をひいていましたね。
まとめ
富士サファリパークを楽しむため、自分でできることをまとめると以下の通り!
※ジャングルバスに乗ることを前提としています。
・富士サファリクラブへ入会し会員カードを入手(行く2週間前までに)
・早く出発、早く到着して利便性の高い駐車場を確保
・ジャングルバスのチケットをすぐに購入(web予約も可能)
・ジャングルバスの乗車場所には早目に集合
・昼食はサファリレストランへ開店時刻に行く
・50円の動物のエサは積極的に買う(カンガルーとリスザル用)
・着替えを用意しておく(天気予報があてにならない)
・車が大事なら、サファリゾーンにマイカーで入らない
今回は半額チケットのおかげで、かなり安く入園できましたが、いつもあるとは限らないので、すぐに富士サファリクラブの会員になりたいと考えています。そして、次に行くときには、4人の子どものうち誰かの誕生月に、ジャングルバスをwebで予約し、会員カードを持参して行きたいものです。
会員カード持参で大人1人あたり700円引、子ども1人あたり600円引、さらに誕生月の子どもは昼の入園料が無料(誕生月を証明するものが必要)になるのを利用すれば、だいぶお得になりますね。まぁ、会員登録とかが面倒な方には、手っ取り早く無料券、割引券を入手できるオークションもいいかもしれません。
最後に
園内を回る順番は、ジャングルバスの発射時刻によって、うまく変えてくださいね。