絵を描くとき、「目の前にあるモノ」を対象とした静物画を描くのであれば、見たままの形を描けば良いですよね。しかし、オリジナルのデザインやキャラクターを生み出すときには、「目の前に無いモノ」を描かなくてはなりません。もしも、何らかのきっかけにより、目の前に無いものが、頭の中で具体的なイメージなってくれれば…
イタズラ描きからイラストへ
会社から帰って、夕飯の後、今回は使用済みFAX紙の裏にイタズラ描き。頭の中に何もアイデアが無くても、変な顔の動物や人物など、とりあえず何かを描きはじめました。
そうこうしているうちに、何となく出来たのは、僕の地元にも多くいらっしゃる麦わら帽子のおじいさん。イタズラ描きのまま終わるときもありますが、今回は「麦わらじいさん」を何度か書いて、自分の中での完成形にまでもっていきました。
オリジナルキャラクターの誕生
畑のおじいさんを描いた後、”野菜”をモチーフにしたキャラクターが出来ないものかと考えてみました。また、単に野菜を擬人化しただけのキャラクターではなく、動物をプラス。頭としっぽが野菜で、体は動物のキャラクターができました。
野菜(ベジタブル)と動物(アニマル)を合成した「ベジタマル」が、このキャラクター達の総称です。なお、単に「ベジタマル」だけだと、何の名前か分かりにくいので「新鮮お野菜ベジタマル」を正式名称に決定。このキャラクター達は、野菜と動物を愛する者にしか見えない畑の妖精です。“こ~ど~ものときに~だけ~”ではないので、野菜と動物が好きなら大人にも見える!
とりあえずのフォトショ
せっかくなので、シャープペンシルで描いた下絵をスキャンし、Photoshopで着色してみました。左からおじいさん:種芽実(たねがみのる)、タナス(タヌキ+ナス)、ネウリ(ネコ+キュウリ)、ネボウ(ネズミ+ゴボウ)、イジン(イヌ+ニンジン)、ウカブ(ウサギ+カブ)です。ついでにロゴも決定。
ベジタマル達は、自分の意志で「お野菜(尾の野菜)」を切り離すことが可能で、切り離した野菜を野菜好きの人に直接プレゼントしてくれたり、手入れされた畑に野菜を余分に実らせてくれる優しい妖精さんです。
おじいさんに”優しくされた動物”と”大切に育てらえた野菜”の感謝の気持ちが結晶となって生まれた…とでもしておきましょうか。
今後、おじいさんの住んでいる家や畑の配置といった世界観、各キャラクターの性格づけをして、Illustratorできれいに描き直したいです。オリジナルキャラクターを考えるとき、単に1点だけを描いて終わりだともったいないですからね。